バレンタインの苦い思い出

今年もすったもんだのうちにバレンタインが過ぎた。毎年、義理チョコの数が足りなくなり、慌てて当日に買いに行ったり、あげていない人からホワイトデーに食事をご馳走になったり…とドタバタには事欠かないが私にとってバレンタインは一言、怖い思い出に尽きる!!

というのははるか昔、学生時代にさかのぼるが、いわれなく罵倒されたから!!

当時、家庭教師のバイトをしていた私はバレンタインの当日、たまたま男子高校生の指導日だった。チョコレートよりクッキーが好きなことは知っていたので数日前妹が焼いたクッキーをちょろまかし、持って行った(汗)

車で通っていたのだが、その近くになると若い女性の大群で全く身動きがとれない。仕方なく、そのお宅の親戚筋にあたるという家の庭に事情を話して車を置かせてもらい、電話を借りた。携帯のない時代である(涙)

電話には本人が出た。「もしもし○○君!?ファンが多すぎてお宅に近づけないんだけど…」

そう、私の生徒は甲子園球児で当時人気絶頂だったのだ!!

私はあわよくばその日はお休みにしたいと考えていたのだが、本人自ら迎えに来るという。はぁ!?というのが私の正直な感想だった。

案の定、生徒に手を引っ張られ、ファンの間をかきわけるうちに罵詈雑言の嵐!!「ブス」「デブ」(名誉の為に書くが学生時代の私は決して太っていなかった!!)をはじめ、やれ年増だ、云々かんぬん… 石を投げつけられるかもしれないという殺気さえ感じた。

帰りもまた同じ目にあい、逃げ帰るように車に向かったのを今でもはっきりと覚えている。

「とりあえず先生には特別…」と言ってもらったホワイトデーのお返しがちっとも嬉しくなかったのは言うまでもない!!