尋ねてみたいこと

少し前になるが、「おりょう」さんの命日でお墓のある神奈川の寺には今年も多くの人がお墓参りに訪れたというニュースを読んだ。言わずと知れた坂本龍馬の妻であった人だ。

龍馬ブーム、歴史ブーム、そして「墓マイラー」の存在もあるのだろうが、亡くなってから相当経つのに多くの人が慕って偲んでくれることをご本人も喜んでいるに違いない。

しかし、一方では穿った見方かもしれないが、複雑な思いを抱えている人も多いのではないか。

回顧録などを読むと、龍馬の死後、坂本家とはどうもしっくりいかなかったようだし、維新後、出世した元・海援隊の同志達も救いの手はさしのべてはいない。

何より、おりょうさん自身、再婚をしているのだ。

当時、そんな考え方はなかったかもしれないが、一人の女性として注目されるのはともかく、「坂本龍馬の妻」ということだけで人が集まるとしたら、再婚相手やその親類縁者は心穏やかではないかも…!