美しい日本語

少し前になるが、作家の江國香織さんが新聞のエッセイで行きつけのインド料理店の話を書いていらした。
読んだ方も多いと思うが「日本語とはなんて美しい言葉なんだろう」と改めて感じるエピソードなので紹介したい。

そのインドレストランはインド人のおじいさんが1人で切り盛りしているそうだが「実にシンプルかつシックで商売っけというものが全く感じられない」らしい。

そして、江國さんが絶品のタンドリー・チキンやシーク・カバブやエビのバンダルーなど美味の数々と同じように心打たれたのがトイレの貼り紙だったそう。

綺麗な手書きの文字で「備え付けのトイレットペーパー以外のものは、お流しになりませんように。また、あやまって物を落とされた場合は、ご遠慮なさらず、お慌てにならず、水を流す前に店の者にお申し付け下さい」

恐れ入った!がさつな私には到底、思い付かない文だし、無味乾燥な印刷でない点が素晴らしい!脱帽!!