肺結核の話2

はじめに誤解のないように書いておくと、結核は今や不治の病ではないのできちんと治療すれば全く問題なく、社会生活に戻れるということ。だから、周囲に好奇の目で見られたり、いわれのない差別を受けるべきではないということだ。

一方で、残念ながら結核は過去の病ではなく、私達が思っている以上に若い世代で増えているのも事実だ。

これには色々な要因があるらしい。若い医師が結核の症例を診たことがなく、初期の段階では風邪と誤診としてしまうことや、若い世代は高齢者が持っている結核への免疫がなく、かかりやすかったり、患者自身が病気だと認識せずに日常生活を送り、無意識のうちに周囲に蔓延させてしまう…

また、若い世代の無理なダイエットや偏った食生活も遠因だとする医師もいる。

芸能人が肺結核にかかり、はからずも認知されるようになったが「過度に怖れず、しかし、冷静かつ充分備える」という姿勢が今、必要とされている。