偽装ボランティアを作らない為に…2

今回のことで思い出した人がいる。大学時代の同級生である。彼はアメフトをやっており、在学中に交換留学の制度を利用し、本場アメリカに留学した。ところが、到着後直ぐにミシシッピーの氾濫が起こり、現地の大学では授業どころではなくなった。

そこで彼はアメリカ人と比べてもひけをとらない体格を生かして土嚢運びのボランティアに明け暮れたという。

かなり経ってから何とか授業が再開されたが、日本に帰るまでに必要な単位には到底届かない…
しかし、現地のボランティア団体が証明書を発行してくれ、アメリカの大学は単位を認めてくれたのだという。勿論、母校はそれを受け入れた。
帰国後、真っ黒に日焼けし、さらに身体がでかくなっていた彼は私にそれを話す時、どこか満足気だった。

ボランティア先進国だから…、今回の大震災とは規模が違うから可能だった…色々な見方があろうが、偽装ボランティアを防ぐにも制度確立を考える時期かも!