赤十字の講習2♪

私が恐ろしいと思ったのは中世にヨーロッパで行われた蘇生法で「両足首を縛って木の枝に吊るし、それを上下させたり、溺者を樽の上にうつ伏せに乗せて転がした」というものである。本当に蘇生した人がいたのだろうか?

18世紀に入ってもかなり凄い。北米インディアン(ネイティブ・アメリカンという方が今は正しいが(^_^;)は煙草の煙を仮死者の直腸に注入して蘇生しようとしたと文献にある。日本でも19世紀初頭「溺者の肛門にキセルをさして煙を吹き込むべし」とした文献が残っているそうなので発想は同じなのかもしれない。

それで思いだしたのが、知人のヨガの先生にお聞きした関東大震災直後のことだ。未曾有の惨事に到底、医師の数が足りない。そこで医師は被災者の肛門によって治療すれば生存できるかどうかを決めたのだという。聞いた時はものすごくショックを受けたが、今回習ったことを考え合わせると人類の驚愕すべき知恵なのだと納得できた。