所在不明の高齢者を減らす為に…3

私が史上最強?の図々しい下宿人として転がりこむ前にもその家には下宿人がいた。というより、子供達が独立してずっと部屋を貸してきたのだった。部屋といっても半地下のスペース全てでベッドルームの他、専用のシャワーもキッチンもある。しかし、私はまるでその家の主のように1階と2階を使っていたが…(^_^;)

私がその家に住むと決まった時、離れて暮らす彼の子供達は一様に喜んでくれた。「誰かが家にいてくれると万一の時、安心だから」

倒れた時、具合が悪く自分では救急車を呼べない時、私のような人間でもいれば役に立つ。1分1秒を争うような時、もしかしたら同居人の通報の有無が生死を分けるかもしれない。そんな大袈裟なことでなくても旅行中の郵便物の受け取りや植木の水やりも頼める…

カナダの父が全く生活に困っていないのに部屋を貸していたのにはそんな理由があったのかと改めて感心した。そして、なるべく留学生をという思いにも…!