便利だとは思うが…

自分の仕事に少しでも参考になれば…という思いもあり、落語会に限らず、日頃から様々な分野のイベント、コンサートなどに顔を出すことにしている。
そんな中、最近少し疑問に思うことがある。それはコンサートなどでのスクリーンの多用である。

例えば、クラシックコンサートで作曲家の顔写真や出身国の風景を映し出したり…。

主催者からすると、プログラムに印刷するより安上がりだし、大きく映せて見栄えがよい等のメリットがあるのだろう。

しかし、落語を主に扱う私からすると、何だか安易だなぁと思うこともある。ご存知の通り、落語は一人の噺家が何人もの登場人物を演じ分け、聴き手が頭の中でその落語の世界を構築し、イマジネーションの世界で遊ぶという芸である。だから、噺に長屋が出てくるからと行って後ろのスクリーンに長屋が映っていたりしたら台無しである(>_<)聴き手一人一人、長屋のイメージが多少違っていても良いのである。