恩師の死

先日、何気なく新聞の訃報記事を読んでいて、教授が亡くなったことを知った。ここ数年お会いしていなかったのでまさかという気持ちだが、55歳という若さ、さぞ無念であったことだろう。
私は教授の大学での教え子ではない。出会いはカナダの大学院留学時代だ。現地で日本の大学への留学フェアが開かれることになり、バンクーバーの日本総領事館から通訳を頼まれたのだった。

担当は横浜国立大学で事務局と一緒に日本からいらしていたのが教授だった。
わずか3日間であったが、得難い体験をさせて頂いた。経済音痴の私に財政学がご専門の教授はかみ砕くように持論を教えて下さった。おかげで「ああ、学部時代もっと経済を勉強しておけば良かった」と思い始めた(^_^;)教授には出来の悪い学生の家庭教師を引き受けさせてしまったようで恐縮したのを覚えている。
葬儀には伺えなかったが大学でのお別れの会には伺おうと思う。心よりご冥福をお祈りします