憂鬱なニュース

GW前、ひどく憂鬱なニュースを耳にした。
場所は、とある地方の町…全国区ではないが、一応、企業城下町だ。

その企業に地元採用の派遣で働いていた30歳の男性が先日、自ら命を絶ったという。昨年からかなり重度のうつ病に苦しみ、会社を休みがちだったらしいが、しばらくぶりに出社した翌日のことだったそう。

本当の理由はわからない。が、引き金になってしまったのではと思えることがあった。

久しぶりの出社を祝っての会がその夜、開かれたのだという。アルコールが入った上司や同僚が病気の彼が最も聞きたくない言葉を無神経にも何度も発したそうだ。

いわゆるアルハラパワハラではないか…

翌日、彼は死を選んだ。

うつ病をはじめ、精神疾患への無理解にも悲しくなるが、年間3万人をゆうにこえるという、日本での自殺者の数を思うと、五木寛之先生の「戦争と変わらない」という言葉ではないが、一種の内乱状態ではないか?