アッツサクラ

先日、お祝いでアッツサクラの鉢植えを頂いた。

私もその時初めて知った花だったが、ピンクの小さく可憐な花が6月位まで楽しめるという。

「小さいのに案外丈夫なんだな」というのが私の第一印象だったが、次の瞬間「アッツ」という言葉が引っ掛かった。

以前、どこかで聞いたような…
調べるとAttuというスペルであった。

ある年代から上の方なら聞き覚えがあるかもしれない。アリューシャン諸島の中の1つの小さな島で第二次世界大戦中、旧日本軍はそこで犠牲者を多数出した。アラスカに近い極寒の
地である。
主な原因が陸軍内部の意見の対立からと以前聞いたことがあり、アッツという単語が記憶に残っていたようだ。

改めて調べてみて、アッツ島の気候の厳しさに唖然とした。晴天の日が年間10日もないという。私ならそれだけで精神に異常をきたしてしまいそうだ。

小さな花を眺めながら先人の苦難に思いをはせ、複雑な心境だ