今、実現したい二つのリサイクル

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先日の朝日新聞の投書欄にソロモン諸島で活動している青年海外協力隊の女性隊員からの訴えが載っていた。御覧になった方も多いと思うが、ご存じない方の為に要約すると、「ソロモン諸島では傘が非常に高級品で一本の傘を家族が直し直し、大切に使うし、学校まで傘なしでずぶ濡れになって通う子供達も多い。日本で安易に捨てられた傘がソロモンに送られたらどんなに助かるか」ということだった。

私はそれを読んだ時、即座に周囲で傘を集められないかと考えた。私はいわゆる高層マンションに住んでいるが、管理人室には置き去りにされた傘が常に数十本はある。私の部屋、実家にもそれぞれ数本はあるし、イベントプロデュースの仕事やライターとしての取材でお付き合いのあるレストランやお店、施設などにも忘れ物の傘はかなりあるだろうから、事情を話せば快く協力してくれるに違いない。メディアなどで呼び掛けるのも一つの手だ。

勿論、多ければ多い程助かるだろうが、数百本集めて送ることができれば少しはソロモン諸島の人々のお役に立つのではないか。何より本来、捨てられたり、放置された傘が生きる!

問題はどうやって送るかだが、傘を寄付して下さる方に一口500円なり千円なりで募金をお願いし、その上でソロモン諸島への船を持つ商社などになるべく低価格で輸送をお願いできないものか。

私はこれを是非実現したいと考えている。巨額のODAも意味はあるのだろうが、こうした草の根の活動こそが「顔の見える」日本の援助として評価されると考えている。

もう一つもあるニュースから思い付いた。夏祭りや花火大会の後、会場近くに浴衣が脱ぎ捨てられているというのだ。どうやら今の若者はTシャツの上などに浴衣を羽織り、夏祭りや花火が終わったらもう着ないからと捨ててしまうらしい。

それを捨てずに寄付して欲しいのだ!きっかけは川口市の財団が受け入れ団体となり、アメリカの高校生を市内の家庭にホームスティさせたプロジェクトにある。私はホストファミリーとなったのだが、最初から最後まで「何て手際が悪いのだろう。段取りが全くできていないなぁ」と半ば呆れていた。

そして、いよいよフェアウェルパーティ(サヨナラパーティ)を迎え、ボランティアの人達が着せてくれた浴衣を高校生は大いに喜び、楽しんだのだが、パーティが終わると「はい、脱いで!返して」みたいな感じでスタッフは言い放った!

高校生達は持って帰りたかったのだ。私も交渉したが、「予算がない、レンタルです」でダメだった。レンタルもお金がかかるのに…下手をすると安い浴衣を買った方が…

それならいらなくなった浴衣を寄付してもらえばいい!捨てられるより、海を越え、友好に役立つなら浴衣だって本望だろう!

色々困難はあろうが、川口市の財団に交渉してこれも実現したいと考えている!