アイヌの農耕

少し前だが、新聞に近世アイヌが定説とは異なり、高度な農耕を行なっていたことが明らかになったとの記事が載った。カナダの大学院以来、アイヌ文化にひかれてきた私としては嬉しい発見であった(^o^)/

従来、狩猟とサケ漁のイメージが強く、明治以降は特に「北海道旧土人法」という悪法の下、長く虐げられ、日本語をおしつけられるなど同化政策にもまれ、シャモ=和人(日本人)の下とみなされたまま、ずっと苦しんできたアイヌの人々にとっては少しだが、名誉挽回となったのではないか。

カナダにも先住民族アイヌと同様、古くからサケ漁を行なってきた人々がいる。

二つの民族は生きる糧である鮭や自然に対して、驚くべき程似通った姿勢で向き合う。それは感謝と畏敬の念。アイヌの人は自ら作った農作物にも同じ思いだったに違いない。

今の日本人に一番欠けてるなぁと反省しつつ、真の文化の豊かさとは何かについて考えさせられた!