連日の寄席通い

 13日(木)も両国寄席に足を運んだ。BS笑点でもおなじみの三遊亭愛楽師匠と兄弟子の三遊亭道楽師匠の2人会を観るためだ。今回から始まったこの2人会、どうなることかと余計な心配をしていたが、あけてみれば40名近くの入りでまずまず。何よりお客さんがいい(自分で言うのもどうかと思うが)。非常に温かい、ほんわかムード。
 会の幕開けは二人が私服のまま登場し、会の趣旨説明。今回やったネタを互いに教えあい、12月の2人会で披露するという。面白い企画だと感心した。
 さて、トップバッターは前座の三遊亭橘也くん。前座にしてはネタが多いと密かに私は思っているが、今回は「雑杯」。真打も高座にかけるネタでやり方によってはかなり長い大ネタにもなるが、まだ彼にはその力はない。次に、橘つきさんが上がった。普通、前座が2人続くことはないが、今回は2人会でもあり、時間調整の意味もあったのだろう。というわけで、急に「あがれ」と言われたせいか、いつものハリがなかったように思う。残念。私には演題がわからないネタだった。まだまだ勉強不足だと反省する。
 そして、愛楽師匠の登場だ。ネタは「大工調べ」。実は、これを聞くのはまだ2回目。1回目は全楽師匠の独演会でだった。正直、難しいネタだなあと考え込むばかりで面白さがそのときはわからなかった。会のアンケートにもそう率直に書いたのを覚えている。しかし、今回は違った。勉強の成果(?)があったのか、十分楽しめた。よく、落語は「古いからわからない」と言う人がいるが、最初の印象だけで決めてしまうのはとてももったいない気がする。食わず嫌いに似ているかな?
 中入り後、二つ目の三遊亭神楽さんの登場。いつも悩むが彼の持ちネタは多彩すぎて私には到底覚えきれない(といっても演題がすぐわかるのは100もないけど)。今回は「聞いたことあるけどなあ」と思うのが精一杯。魚釣りのネタであった。トリは道楽師匠。相撲ネタを得意とする師匠だが、今回のネタおろしは「ねずみ」。かの左甚五郎が仙台を訪れて・・・という人情噺だ。私の好きなネタの1つで泣きそうになる。途中、途中にうんちくをうまくまぜるところはさすがだと思った。
 帰りにパスタを食べて帰った。まあまあか・・・