なぜか2月の話題

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 4月を目前になぜか2月の話題。バレンタインデーを目前に控えた2月12日。珍しく両国寄席に足を運んだ。本格的な落語を初めて聴いたのもここだし、一時は3日に一回ぐらい通った時期もあるが、最近は何かと忙しく、心ならずも足が遠のいている。が、私が通う回数と反比例して、両国寄席は最近にぎわっているという。めでたい限りだ。
 さて、私のお目当てはなんといっても三遊亭全楽師匠。前日(11日)にお寺の落語会で見たばかりだが、やはり面白い。何度聴いてもマクラから笑ってしまう。時事ネタのうまさとテンポのよさだろうか、やはりうまい。
 今日のテーマは「サンデー全楽」ということで全楽師匠が中入り前と後で1席ずつ。1500円でこれだけ楽しめる娯楽はそうそうないと落語家自身がいうのも無理はない。本日の入りもまずまず。やはり、全楽人気はすごい!筆まめなのも愛されているのだろう。
 さて、前座は三遊亭橘也クン。最近、「かわいい」とひそかに思っている若手だ。なんと筑波大学の理系の出身という異色の落語家である。ネタは「狸札」。狸が恩返しでお札に化けるという噺だが、いいお客さんにも助けられ、かなりうけていた。今後、練ったら面白いと思う。番組に入り、トップバッターは楽花生。得意ネタの「牛ほめ」で安心して聴ける。次はいきなり、漫才。色物だ。宮田陽・昇さん。アメリカの地理ネタだが、品よく笑える。お次は愛楽師匠。トリの全楽師匠に花をもたせるべく、「雑杯」を短めにやって高座を下りる。そして、全楽師匠。いつもトリでやる「粗忽の釘」をここで披露。トリが楽しみ。そして、中入り前は林家時蔵師匠。珍しく「犬の目」をやり、少し意外。中入り後も個性派ぞろい。古今亭菊春師匠(ネタが分からない!)、そして二本目の色物に神楽の鏡味仙太・仙次さん。最後に全楽師匠の登場!ネタは「明烏」。吉原を舞台にした噺だが、お色気一辺倒ではなく、滑稽さが魅力の噺だ。日曜の夜を堪能して、コートのエリをたてながら駆け足で両国駅へ向かった。